12/4, 11, 18週 農家ヒアリング/国立作物資源研究所研修/出張
12/04週 農家グループへの聞取り調査
稲作普及プロジェクト・フェーズ2は動きだしている。
昨年研修を行った農家13グループに対して、 以下質問事項につきインタビューを行っている。
内容は調査目的に沿って多少、変更している。
・作付けの状況
・収量調査
・農作業への取り組み方
・販路
・今後の目標
活動地域は難民居住地が2か所、拠点数は4か所。 丸一か月間の活動となる。
同僚の協力もあり、難民とのコミュニケーションは良好だが、 収穫量の向上だけがプロジェクト目標ではない。販路開拓、 収入向上までが私の責任範囲になる。
来週は国立作物資源研究所での研修である。 活動展開を加速させたい。
12/11週 研修(in 国立作物資源研究所=NaCRRI)
今週から1週間は稲作の理論、実技研修である。
国立作物資源研究所は、ウガンダで実施中のPRiDe( 稲作普及)プロジェクト
における中核機関であり、稲作の研究・普及機関である。
私が学ぶのは稲作、中でも陸稲・水稲におけるAgronomic practiceとして
圃場準備、播種、雑草管理、施肥、 収穫まで多くの作業を実習する。
私は研究者ではないが、普及活動の一環として、 赴任地域の稲作適正を判定する必要がある。
難民居住地は以前触れたように、面積165平方キロメートルに及 ぶ。
その中で、陸稲を実施できる立地は限られている。
農家への聞き取りや専門家の派遣を通じて、陸稲適地を絞り込み、
試験作付けを行う、そして収穫の見込みが得られたら、 対象農家を絞り普及を
行う、というのがPRiDeプロジェクトとの話し合った普及スト ーリーだ。
ウガンダ南西部では雨季は2回あるが、 第一雨季での作付けは雨季の期間が短いことから
作物が育たない危険性がある。 そうした状況下で選択と集中を効率的に行いたい所だが、
鍵を握るのはどれほど、人モノ金を集められるかだろう。
UNHCRはその意味で、重要なパートナーであり、 これからは関係作りに励もうと思う。
12/18週 出張(PRiDeプロジェクト活動地域)
先週の研修でPRiDeプロジェクトの最新の活動に触れたことを きっかけに、今週、活動対象地への視察が実現した。 訪問地域は詳しくは語らないが、西部である。
この出張を通じて西部での稲作普及について可能性を見出すことが 出来た。先に述べた通り、西部では降雨量の少なさ、 厳しい日照りもあり稲作普及が遅れている。 しかし稲作適地を絞り、 適切な投入を行うことで期待以上の収穫を得ることが可能である。 とはいえ、農家が講師となって普及する段階で、 それが上手くいくかはまだ、PRiDeプロジェクトも手さぐりの ようである。
私の活動方向も定まってきた。 現時点で収穫量の数値目標をあげることは出来ないが、 デモサイトを運営することで少なからず難民に対して域内の稲作の 可能性を伝えることは出来るだろう。普及活動と合わせて、 支援機関自体が稲作を行い、結果を示すという構図だ。
今回の出張により、稲作普及研修に携わったNaCRRIの指導員 、専門家の皆様と、 今後の難民居住地での普及ストーリーを共有することが出来た。 同僚、UNHCRに対してもベクトルを合わせるよう、 働きかけていこうと思う。