Yasushi’s diary in Japan ー SDGs達成に向けた日々

開発援助の現場から離れましたが、企業との協力によるSDGs達成を目指す日々を綴ります。

2/8 成功体験を示す。

2/8(金)

今週も居住地内の農家を廻って作付けの状況をモニタリングしている。

1)ベース・キャンプ/カショジョアグループ(10名):

本日は収穫の立ち会いで訪問。前日に設計図を調達して脱穀機を製作・実際に農家に使って頂いたところ、好評であり有効性を確認できた。

What’s new:

・刈取り用の鎌や乾燥用のポリシートが足りていない。他の農家でも見られた。

 今後は共同所有の仕組みを作ろうと思う。

・居住地の外で収量を上げている稲作農家の話を出したところ、訪問したいとの反応が

 あった。成功体験を伝えることも普及活動の一環だと思い、稲作専門家へ提案した

 所、可能との回答。翌日、プロポーザルを書いた。

 難民を居住地外に連れていくには上司⇒首相府⇒UNHCRからの承認が必要となり、

 時間はない。

 

2)ベース・キャンプ/アセパディグループ(初)7名~

新規訪問、1軒目のグループのリーダーと違い、リーダーはやつれた男性、そして彼を囲むのはやつれた子どもたち。先ほどの農家と違い難民の中にも格差があることを感じさせる。

聞き取り内容は以下の通り。

・周辺難民と土地を巡る対立があり、土地を奪われた。

 この手の話題は初めてだった。難民居住地にはゾーン毎に地域の監督機関があるが、

 実際に機能しているのか。様子を見るべきか、通報するべきか、悩まされる。

・今後も稲作に前向きである。

 しかし最低限の道具、技術は必要だ。この時期の稲作はリスクがあることを踏まえた

 上での作付けになることを伝える。

 

夜、ウガンダ国内のコメ市場調査の為、報告書を読む。世銀、FAO、ウガンダ政府機関、JICAの調査報告書。理解を深められた。いずれこうした集合知をAIが収集・整理してくれるのだろうか。

 

2/10(日)ドライブ

町までドライブをする、東京の道路と違い、見晴らしがよく気持ちがいい。

来週は首都の国立作物資源研究所へ同僚を連れて農業研修に出席する。

任地に戻ったら、上司に提案書の承認を頂こうと思う。

 

今週は思うような活動が出来なかった。

活動拠点の一つは、残念なことに携帯のネットワークが悪く、担当者を捕まえられなかった。難民居住地の活動は困難が多い。日曜日には同僚も町中に戻るので、ようやく捕まえられた。ここでは不自由を感じるとき、諦めるか、別の方法を探すかを迫られる。

こうした経験が将来生きればいいな、と思う。

夜、ラーメンを作る。(材料費=~50円)日本にいたころの食事を思い出した。

 

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kashojwa グループ。簡易脱穀機を前にポーズ

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脱穀の実践中。石へ打ち付ける方法に比べてロスを抑えられることを評価頂く。

 

参考資料:

FAO:

Technical note: analysis of price incentives (2014)

World Bank:

Project appraisal document of agricultural cluster development project(2015)

Uganda Bureau of Statistics:

Total production of Major Crops by district – UCA 2008/09 (Metric Tons)

JICA:

Rice in Uganda: Viewed from market channels(2013)

Evolution and prospects of the rice mill industry in Uganda(2014)