Yasushi’s diary in Japan ー SDGs達成に向けた日々

開発援助の現場から離れましたが、企業との協力によるSDGs達成を目指す日々を綴ります。

10/27(金)月次報告書/調査/家具

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カビンゴの町から30km先のタンザニアへ続く道。

※写真はプロジェクト・オフィスのあるイシンジロ県カビンゴの道路。首都カンパラー隣のムバララ県を繋ぐ幹線道路は中国資本による潤沢な援助(投資)により整備されている。この道路もその一つだろうか。

本日は月末の為、同僚の多くは各所属オフィスにて活動報告書の作成に勤しんでおり、午後から同僚の多くはプロジェクトオフィスを後にしていた。報告書についてまだ全体像を掴めていないのだが、簡単に説明すると、NSAMIZI-TSIではまず各部門(Livelihood assist、Safe Access to Fuel and Energy=SAFE、Environment他)の拠点担当者が作成したレポートを、部門統括が取りまとめ、最終的にCoordinatorが地域・部門別の情報を整理する。そうして出来上がったレポートが毎月UNHCR、首相府へ送られるのである。事業統括と各部門担当者は毎週月曜に集まり、MTを通じて各担当案件である生計向上、資源獲得、環境保護プロジェクトの情報共有を行う。ところで私の今日の予定だが、所属するLivelihood Assistの統括Mr.Obboが首都カンパラに移動している為、自由時間とさせて頂いた。そこで私が行ったのは①活動報告書を読む。②同僚との情報共有。①Nsamizi-TSIの報告書は週明けに共有される為、他援助機関による報告書を読んだ。私が読んだのはAccordという機関による生計向上プロジェクトだ。ECHO(EU)の協力機関であり、1年間でNakivareの居住難民に対して物資供給(野菜・果物の種子配布)や調理に使用できる練炭ストーブと使用方法の移転に関して記載されている。そして結論部にはKAPによるベースライン調査、インパクト調査を行ったという記載があった。今後恐らく何度も聞く言葉だろう。そして筆者自身はこれらに加えて中間時評価と報告書を作ることになるだろう。報告書を読んだ後は、職場の先輩から頂いたフィールドワークに関する本を読んでいた。非常に面白い。いわく、研究の始まりとはふとした気づきであり、そこから「問いを立てる」過程に行く。その過程においてこの問いは回答できるのか、答える価値があるのかを考える。フィールドワークはこの研究を遂行する上のプロセスだという。このプロセスとは、どのようにデータを集め、どう分析して仮説を立てるかであり、早い時期に活動に反映させられるようにしたい。現時点での私自身の問いは「ナキバレの居住難民にとって最適な生計向上手段とは」であるが、Nsamizi-TSIでの活動を通じて筆者のこの問いも、研究テーマとなるように磨いていきたい。

筆者の部屋についても少し触れよう。しばらく空室だったようで、赴任時の家財道具はベットフレームとマットレスだけであった。同僚に相談した所、出来合い品を最寄りの町で買うか、オフィス隣にある家具業者が作ってくれるという。試しにオーダーしてみた所、ニスを施した木材仕立ての机(高さ80cm×幅80cm×奥行60cm)と椅子のセットでUGX10万(~USD30)との見積もりである。割安だと感じたので依頼した。納期は2日である。最後に新たに知った隣人はフランス人学生でMs. Eva。コベントリー大学で保健分野のPh.D candidateだそうで、Nakivaleにおける保健衛生事情について貴重な情報を頂けそうだ。来週遊びに誘ってみよう。