Yasushi’s diary in Japan ー SDGs達成に向けた日々

開発援助の現場から離れましたが、企業との協力によるSDGs達成を目指す日々を綴ります。

2020年1月ー新たに難民支援を計画する。

こんにちは、タイトルの通り2020年は開発援助に再び関わります。

2017-2018年には私自身が現地で農業支援を行いましたが、現在は日本に拠点をおき、働いているため、直接的に難民と接することは出来ません。

一方、2018年にウガンダで稲作指導者の訓練を受け、働ける難民は3-4人います。4つある拠点に3人の指導者、加えて赴任先の同僚もいる。人手には不自由しないでしょう。重要な点として、彼らはスマホを持ち、最新の情報や、ツールにアクセスが可能です。従って、日本にいる私ともSNSを使ってリアルタイムにコミュニケーションだ出来ます。まだ実施していませんが、送金による支援も恐らく可能でしょう。あとは戦略を練り、目標を立てて予算を執行するだけです。

 

今、タイトルで設定したSDGsの実現(特にゴール1)に改めて取り組むべく、準備を進めています。この1年間の目標設定や予算を示します。嬉しいことに、先に挙げた指導者のひとり、Musa Yonasiは今年の普及目標を提案してくれました。以下の通りです。

-Creating job around farm rely on rice production
- income growth and reduce poverty around farm.
-creating self reliant farmers through rice promotion.

 <日本語>

-稲作に頼る農家周辺の仕事の創出
-収入の増加と農家周辺の貧困の削減。
-米の振興を通じて自給自足の農家を創造する。

 

もう一度、稲作に普及を通じた難民の生計支援をこの手で実行に移します。

そこに至る心境の変化も踏まえて、改めてこのBlogで綴っていきます。

 

3月ー4月 難民支援記録 総括

 

ウガンダ3-4月総括

 

この二か月程多忙の為(とはいえ土日は空いてたので言い訳です)、更新をサボっておりました。ウガンダでは2月中旬を目途に3か月ほど雨季が続きます。朝夕は肌寒い日もあり、日本の10-11月に相当するように感じます。

この雨季の間に作物を育て、収穫を迎えることが多くの農家にとって重要な仕事です。

農業で生計を営む難民は、ここナキバレ・オルチンガ居住地の80%を占めています。

つまり、自分の食い扶持をつなぐ上で、この時期にしっかり働く必要があります。

従って、私の生計向上活動も農業普及の為の技術支援とモニタリングが大半を占めます。

とはいえ、何年後かの将来の普及活動に貢献するような活動(事業)計画も重要です。

難民の生計向上・自立支援は勿論、UNHCRのマンデートであり私にとっても主要任務ですが、難民経済の発展につながる新たな技術支援も実現したいところです。

そんなこと活動を含めて、以下が私の直近の動向です。

 

3/8(木)技術指導としてコミュニティワーカーへのTraining of Trainer(TOT)の実施

3/9(金)農業試験場にてフィールド実験・開始(生育調査)

3/13(火)裨益者に対してのTraining of trainer(TOB)の実施

3/19(月)UNHCR、セミナー出席(難民との接し方に関する規定への署名)

3/20(火)スタッフ会議・(職場内プロポーザル承認)

3/28(水)アフリカ事業進出コンサルタント会社との面談

3/29(木)某支援機関in Kampala訪問・新事業に関する面談

 

3/30(金)-4/1(日)イースター休暇

 

4/4(水)小・中学生対象に稲作体験学習(稲作体験)実施。

4/6(金)バイク転倒事故(羊の恐怖。足を擦りむく程度)

4/10(火)社会調査手法を学ぶ。(オックスフォード大学難民研究センターより)

4/11(水)新たな農作業モニタリング手法の導入。

4/16(月)スタッフ勉強会(リポートライティング)

4/17(火)日本人研究者の到着。

4/20(金)女性研究者(リージアさん)とのお別れ。

4/23(月)モデル農家キックオフミーティング

4/25(水)UNHCRよりプロジェクト最終承認+農家代表の御礼の言葉に感動

4/27(金)新規登録農家グループの能力評価実施

 

以下の活動はプロジェクトオフィス・ナキバレ難民居住地・オルチンガ難民居住地で

それぞれ行われています。振り返ると、単発で終わってしまった活動、今後成果が見込める活動、サボっていた作業もあり、悲喜交々です。

私の活動がどれ程、難民や彼らの生計にインパクトをもたらしているのか、今の時点で

測ることは出来ないですが、それを目標に淡々と活動していくことが使命なのかと思います。

プライベートではチンパンジーを見に同僚とトレッキングにいったのがいい思い出です。その他は三浦大知の曲にはまったくらいです。

 

日本の時事には正直、追いついていけません。逆に言えば、今の時点で自分の日本社会へのコミットメントはその程度であったということでしょう。その意味でいえば、2016年まで自分が担当していた東京新聞コラム「世界の子どもたち」が唯一の活動かもしれません、今年も連載していればいいですが。

 

今年は桜を完全に逃しました。もし日本にいたら、暴飲暴食をしていた頃かもしれません。(その意味ではウガンダ生活も悪くないです)日本には5月に戻ります。

 

また時間のある時に、上記の中でも印象的だった出来事について一人ごとをつぶやこうかなと思います。最後に写真をいくつか。

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UNHCR、難民支援職員の活動規定・この時点で、難民との交際は不可能になった。

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新規に登録した農家グループへの種苗の提供。協働の始まり。その他、これから登録する農家グループに対しては、この前にグル―プ能力評価を行う。

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TOB(農家向け研修)

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小中学生向けの体験学習開催。総勢80人。教員による指導の熱血ぶりが印象的

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モデル農家グループとのキックオフミーティング。彼らはUNHCRからの設備導入と、1年間の活動資金の提供を受ける。業務担当者の役割分担、備品管理、農業収入の配分・子供たちへの貢献の仕方についてアイデアを出し合った。

2/8 成功体験を示す。

2/8(金)

今週も居住地内の農家を廻って作付けの状況をモニタリングしている。

1)ベース・キャンプ/カショジョアグループ(10名):

本日は収穫の立ち会いで訪問。前日に設計図を調達して脱穀機を製作・実際に農家に使って頂いたところ、好評であり有効性を確認できた。

What’s new:

・刈取り用の鎌や乾燥用のポリシートが足りていない。他の農家でも見られた。

 今後は共同所有の仕組みを作ろうと思う。

・居住地の外で収量を上げている稲作農家の話を出したところ、訪問したいとの反応が

 あった。成功体験を伝えることも普及活動の一環だと思い、稲作専門家へ提案した

 所、可能との回答。翌日、プロポーザルを書いた。

 難民を居住地外に連れていくには上司⇒首相府⇒UNHCRからの承認が必要となり、

 時間はない。

 

2)ベース・キャンプ/アセパディグループ(初)7名~

新規訪問、1軒目のグループのリーダーと違い、リーダーはやつれた男性、そして彼を囲むのはやつれた子どもたち。先ほどの農家と違い難民の中にも格差があることを感じさせる。

聞き取り内容は以下の通り。

・周辺難民と土地を巡る対立があり、土地を奪われた。

 この手の話題は初めてだった。難民居住地にはゾーン毎に地域の監督機関があるが、

 実際に機能しているのか。様子を見るべきか、通報するべきか、悩まされる。

・今後も稲作に前向きである。

 しかし最低限の道具、技術は必要だ。この時期の稲作はリスクがあることを踏まえた

 上での作付けになることを伝える。

 

夜、ウガンダ国内のコメ市場調査の為、報告書を読む。世銀、FAO、ウガンダ政府機関、JICAの調査報告書。理解を深められた。いずれこうした集合知をAIが収集・整理してくれるのだろうか。

 

2/10(日)ドライブ

町までドライブをする、東京の道路と違い、見晴らしがよく気持ちがいい。

来週は首都の国立作物資源研究所へ同僚を連れて農業研修に出席する。

任地に戻ったら、上司に提案書の承認を頂こうと思う。

 

今週は思うような活動が出来なかった。

活動拠点の一つは、残念なことに携帯のネットワークが悪く、担当者を捕まえられなかった。難民居住地の活動は困難が多い。日曜日には同僚も町中に戻るので、ようやく捕まえられた。ここでは不自由を感じるとき、諦めるか、別の方法を探すかを迫られる。

こうした経験が将来生きればいいな、と思う。

夜、ラーメンを作る。(材料費=~50円)日本にいたころの食事を思い出した。

 

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kashojwa グループ。簡易脱穀機を前にポーズ

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脱穀の実践中。石へ打ち付ける方法に比べてロスを抑えられることを評価頂く。

 

参考資料:

FAO:

Technical note: analysis of price incentives (2014)

World Bank:

Project appraisal document of agricultural cluster development project(2015)

Uganda Bureau of Statistics:

Total production of Major Crops by district – UCA 2008/09 (Metric Tons)

JICA:

Rice in Uganda: Viewed from market channels(2013)

Evolution and prospects of the rice mill industry in Uganda(2014)

1/23(火)走りながら考える

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写真:同僚と共に刈り取りの実演をする。(撮影:農家)

8:00

早朝からオルチンガ難民居住地にて新規稲作農家の収穫に立ち会う。同僚からの依頼を受けたのは前日。そのグループは12月にインタビューをしていたのに、気づかなかった。1月は別件に注意が向いていた。反省。私から声がけするべきだった。

当日朝にふと、頭をよぎったのは「彼らは収穫作業の道具を持っているのだろうか」。急ぎ作業道具を用意する。現場ではやはり別の農家から借りたSiro(稲刈りに使う鎌)しかなく、その場で収穫、脱穀は難しいと判断し、収量調査として坪刈りのみを行った。明日までに必要な資材を調達して、改めて収穫作業を行う。そのための調整作業で午前の時間は費やされた。昼食を取り、一度町中の拠点オフィスに戻ると、そこには同じ部署の同僚が、別れ際の彼の言葉には衝撃を受けた。職場との契約更改できなかったという。

かける言葉が見つからなかった。

 

14:00

午後からはナチバレ難民居住地のJuru zoneにて農家グループへのインタビューを行う。拠点担当の同僚、Mr.Dentonは去年以来、久しぶりの再会だ。オフィスは停電で薄暗い。面白いことに部屋を出れば、小学校の教室かと思われるスペースがある。今日は、以前から進めている農家の現況把握をしたかった。

彼らの拠点にいくと、そこにはUNHCRのテント片(化学素材、収穫物の脱穀や乾燥に使われる)が広げてあり、稲籾の山が積まれている。すでに脱穀済みであった。聞くと、前任の行ったトレーニングだけでなく、去年研究所で行われた研修にも参加したとのこと。稲作も3回目であり、作業も手慣れているように感じられる。質問事項は私が英語で、同僚がそれをキニアルワンダ語に直して行う。それまで頼りなさそうな同僚も、この時ばかりは語学のプロか、と思うほどの流暢さだ。なぜ彼がこの言葉をつかえるのか、聞くのを忘れた。次の予定があったのだが、今回のインタビューでは複数の農家を前にして行った。予定時間をオーバーする結果に。今回の質問では踏み込んで、必要十分な生活を送るには、どれ程食べたいのか。どれ程の所得が必要か、という質問をしたところ貰った回答は「1日1kg」である。多すぎるだろう。

私の反応を見た同僚の確認もあり、性格には2日で1kgと訂正された。それを基に、彼ら(13人)全員が4か月間食べるとして必要な収穫高はXkgであり、YAcre分の作付けが必要です、と回答した所、それほどの生産は難しいと難色を示していた。その後、農家からの質疑応答の一つで、ある機械導入を依頼するものがあった。それは私がこの難民居住地で実現したいことの1つだ、やり取りの中で農家から出た意見で、今まで考えてもいなかった

アプローチが出た。面白い。でも実現するのか。なんとも熱狂的なインタビューだった。

 

16:30

夕方(といっても強い日差しが続く)、拠点を移しBase camp zoneである男と面談をすることになっていた。彼はMr.Eraste、

ルワンダから来た難民で、かつてJICAの東部農業生産性向上プロジェクトに関わっていた男だった。2010-2013年の間、野菜栽培、稲作の普及員としての訓練を専門家から受けていた。

(その専門家は私の職場の同じ部署の方だった、しかもそのプロジェクトの話を聞いたこともあった)。今の事業構想の中に、彼に、農業実務家として普及活動を支援してもらいたい、という目論見がある。今日は話を深堀りできる程準備をしておらず、また次回面談することになったが、彼からは依頼したい業務を紙にまとめてこい、との要請が。確かに。頭も整理できていない中での面談は失礼であった。同僚から帰宅を促され、今日の面談をおしまいにした。

 

22:00:

相変わらずトマトリゾットを作って食べる。美味しかった。

幻冬舎見城徹社長へのインタビューを某サイトで読む。「書くことは自己救済である」との件は奥が深い。であるならば、書くべきだろうか。昨日の夕方、仕事上で疲れていたのもあり、過去に好きだった子の名前がネット上で引っかからないか、検索していた。でもなぜか、フルネームで調べられなかった。所属・名前の一部で調べていた。残念ながらヒットしなかった。今日もなぜか、車の中で考えていた。残念ながら、何も解決しない。

12/4, 11, 18週 農家ヒアリング/国立作物資源研究所研修/出張

 

 
12/04週 農家グループへの聞取り調査f:id:yasushi-wonder:20171223221437j:plain

稲作普及プロジェクト・フェーズ2は動きだしている。

昨年研修を行った農家13グループに対して、 以下質問事項につきインタビューを行っている。

内容は調査目的に沿って多少、変更している。

・作付けの状況

・収量調査

・農作業への取り組み方

・販路

・今後の目標

活動地域は難民居住地が2か所、拠点数は4か所。 丸一か月間の活動となる。

同僚の協力もあり、難民とのコミュニケーションは良好だが、 収穫量の向上だけがプロジェクト目標ではない。販路開拓、 収入向上までが私の責任範囲になる。

来週は国立作物資源研究所での研修である。 活動展開を加速させたい。

 

12/11週 研修(in 国立作物資源研究所=NaCRRI)

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NaCRRi New siteの圃場

今週から1週間は稲作の理論、実技研修である。

国立作物資源研究所は、ウガンダで実施中のPRiDe( 稲作普及)プロジェクト

における中核機関であり、稲作の研究・普及機関である。

私が学ぶのは稲作、中でも陸稲水稲におけるAgronomic practiceとして

圃場準備、播種、雑草管理、施肥、 収穫まで多くの作業を実習する。

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私は研究者ではないが、普及活動の一環として、 赴任地域の稲作適正を判定する必要がある。

難民居住地は以前触れたように、面積165平方キロメートルに及 ぶ。

その中で、陸稲を実施できる立地は限られている。

農家への聞き取りや専門家の派遣を通じて、陸稲適地を絞り込み、

試験作付けを行う、そして収穫の見込みが得られたら、 対象農家を絞り普及を

行う、というのがPRiDeプロジェクトとの話し合った普及スト ーリーだ。

ウガンダ南西部では雨季は2回あるが、 第一雨季での作付けは雨季の期間が短いことから

作物が育たない危険性がある。 そうした状況下で選択と集中を効率的に行いたい所だが、

鍵を握るのはどれほど、人モノ金を集められるかだろう。

UNHCRはその意味で、重要なパートナーであり、 これからは関係作りに励もうと思う。

 

12/18週 出張(PRiDeプロジェクト活動地域)

 

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先週の研修でPRiDeプロジェクトの最新の活動に触れたことを きっかけに、今週、活動対象地への視察が実現した。 訪問地域は詳しくは語らないが、西部である。

この出張を通じて西部での稲作普及について可能性を見出すことが 出来た。先に述べた通り、西部では降雨量の少なさ、 厳しい日照りもあり稲作普及が遅れている。 しかし稲作適地を絞り、 適切な投入を行うことで期待以上の収穫を得ることが可能である。 とはいえ、農家が講師となって普及する段階で、 それが上手くいくかはまだ、PRiDeプロジェクトも手さぐりの ようである。

私の活動方向も定まってきた。 現時点で収穫量の数値目標をあげることは出来ないが、 デモサイトを運営することで少なからず難民に対して域内の稲作の 可能性を伝えることは出来るだろう。普及活動と合わせて、 支援機関自体が稲作を行い、結果を示すという構図だ。

今回の出張により、稲作普及研修に携わったNaCRRIの指導員 、専門家の皆様と、 今後の難民居住地での普及ストーリーを共有することが出来た。 同僚、UNHCRに対してもベクトルを合わせるよう、 働きかけていこうと思う。
 
 

11/28-12/2 任地→首都(開発ワーク→遊ぶ)

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難民居住地内の移動区間


f:id:yasushi-wonder:20171209190232j:plainf:id:yasushi-wonder:20171209185744j:plain※前回の決意が反映されていません…ご了承下さい。

 

11/28(火) ストーリーを描く。実行する
赴任から一か月が経とうとしていることもあり、本日は午後から
任期中に行うべき活動計画を立てた。頭の整理が目的だ。
この赴任期間中の活動目標、それを発現させる為に必要と思われる活動を挙げた。
(今後、目標自体も修正となる場合がある)
1. イシンジロ県における主要作物の推奨作付け技術の実証
2.1の技術を対象農家に移転する。
3.対象作物の販売網を拡大する。(市場調査、マーケティング
加えて、こうした成果の発現に必要と思われる活動を一つ一つ、積み上げていく。
すると多くの活動が必要であると気づかされた。
今すぐにでも、活動を履行しなくてはならない。

11/29(水) 稲作振興プロジェクト・フェーズ2(仮題)
今日は難民農家グループに対する聞き取り調査の前段階として、
質問内容を精査する為のパイロットインタビューを実施した。
日ごろから付き合いのある難民農家に対して、稲作の実施状況を聞いた。
以下4つの項目から聞き取りを行った。
・作付けの実施状況と収穫量、
・現在の課題
・今後の技術研修で期待する項目
・米の消費動向
受け手はブルンジ人の農民であったので、ブルンジ語のできる同僚を介して質問を実施した。
その後、同僚との振り返りを行った所、質問数が多すぎること、
プロジェクト立案と本質的に関係ない質問があることを気づかされた。
自分が作成した業務計画に沿った場合、来週迄には修正した質問票を完成させなくては・・・。
翌日、国立作物資源研究所の研修担当者より訪問連絡あり。
目的は居住地内の稲作の履行状況の確認とのこと。正にタイムリーである。
早速、インタビュー結果を送付した。
だが、その間に一つ、大事な質問を忘れていたことに気付く。PDCAあるのみ。

11/30(木) ロジ
本日は午前から首都へあがる予定であったが、
急きょ発生した稲作研修担当の専門家による居住地視察にアテンドすべく、移動時期をずらす。今後の稲作技術研修の実施において、この方とのやり取りが増えるだろう。

難民居住地への道中、専門家と今年行われた稲作研修の話をした。
通常、UNHCR・日本政府担当者間で研修実施までのロジが行われるのだが、
UNHCRのロジは水準が低く、研修日時や受講者の間違えがあったという。
日本政府側が実施機関だが、全て丸投げにしているのだろうか。
来年の研修計画立案には私が携わる予定だが、また同じ結果にはしたくない。
といっても、私がいなくなった後、また同じことになってしまえば元も子もないのだが・・・。
夜、首都に戻る。中華料理屋で焼き飯のような物を食べた。美味しかった。
自分でも作れるようになりたい。

12/1(金)首都帰還
本日は赴任先の上司(ローカル)を連れて、職場のVolunteer dayなるイベントに参加した。
会場のホテルで久しぶりの美味しい料理を食べる。
ウガンダでは日常的な11時のティー・タイム。スコーンがおいしかった。
(写真を撮り忘れてしまった)
途中、中等学校における体育の話があったが、上司が学生の頃、
体育の授業はなかったと言う。思えば、体育は私の一番好きな科目だったが、
この国では体育が科目として認定されてないとのこと。
夜は同僚と共に、久しぶりの夕食を中華料理屋で食べる。餃子が美味しかった。
こうした時間が、仕事へのモチベーションになっているのかと思う。

12/2(土)自動二輪・ケーキ・格差
本日は自動二輪の講習であった。
難民居住地内での移動が目的である。
居住地内では図のように、活動に応じて各拠点間の移動が発生する。
※ボダボダ(バイクタクシー)の使用は安全上、禁止されている。
この一か月間はバイクのように自由に移動することが制限されていたので、
今後の活動範囲が広まることが嬉しい。
午後、同僚とウガンダ博物館のケーキ・フェスティバルなるイベントに参加した。
写真のように、さながら駒沢公園、代々木公園のような雰囲気であった。
ウガンダのケーキは余り好きでなかったが、ここのケーキは美味しかった。
しかし同時に、周りの明らかにアッパークラスな婦人たちを見ると、
私のいる赴任先や、難民居住地の住人とは明らかに違う佇まい。
まるで別世界の住人なのかと思わされる。
これまでもフィリピンのバギオで同じような光景を見た。
日本でも成城や、六本木一丁目のように東京の人間でも驚くような地域があるが、
ここまであからさまな格差は感じられない。
(それは自分が中間層に所属しているからだろうか。)
開発ワーカーとしては、この首都滞在期間では複雑な心境になることがある。
自分に出来ることは、難民経済を分析すること、生計向上につながる実績を残し、
バトンを繋ぐことだと思う。

11/13,20週 鹿肉/ブラックフライデー

 


一部の読者からの指摘を受けて、Blogの内容を見直すことにした。業務の話が多くつまらなくなっていたかも知れない。そもそも私がどこにいて、何をやっているかわからないという読者も多いと思う。

自分の業務を棚卸するだけのBlogになりつつあるので、アフリカでの生活についてもう少し内容を盛り込むことにした。

カテゴリーも業務・日常生活。語学に整理して本文も箇条書きを心掛け、簡潔にしようと思う。書く内容の順番にも気を付けよう。

 

日常:

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最近は生活用品も揃ってきたので、順調に生活リズムを作れている。特に冷蔵庫、トースター、スピーカーの効果が大きい。料理も最低限の調理器具で自炊できるようになった。そのおかげか、健康状態も悪くない。

加えて、しばらく首都にいたフランス人の研究者が帰ってきたのも調子を上げている原因だ。11/13週、初めてその子とローカルの料理を食べにバーに行き、鹿肉のグリル・キャベツとトマトのサラダを食べた。鹿肉は骨が混じっているが美味しい。(たまに外れで硬い物もある)美味しい物を食べると元気が出る。バーといっても個人商店の屋外スペースを使った物に過ぎないし、ビリヤード台くらいしかないけど、外国人同士でこの国について話しあうのも面白い。久しぶりに犬に触ったが、可愛かった。海外での生活の楽しみ方をわかっている子だと思う。
食・住環境が整うことで心のゆとりが出てきたと思う。ストレスの原因を取り除けてきたからだろう。ウガンダでは季節感のない毎日が続くが、無事に生活していく目途が立ついたことはうれしい。


語学;
まだ日常会話が出来るレベルとは言えないが、幸運にもネットによる学習ツールが揃っているので勉強道具には困っていない。それにしても、こうしたツールまでブラックフライデーで割引となるのは驚きである。来年の3月を目途に、スワヒリ語はもちろん、英語も磨かなくては・・・。

ところで、現地語のルニャンコレ語についてはほとんどわからない。余りやる気が起こらない。


業務 :

11/13週も週次会議から始まる。2017年度も残り1か月とあって、冒頭からマネージャーが職員に釘を刺す。
・契約継続をしない職員には連絡を行う。
・年度内の活動が評価対象であり、年明けに頑張っても遅い。(日本の事業会社で
営業していた際に同じことを言われた記憶がある)
ところでその予算だが、Nakivaleの難民支援ではUNHCRから各IPに対して毎年、セクター毎に予算が拠出されている。(厳密には活動分野毎にIOM、UNDP、FAO、UNICEFから出る場合もある)

UNHCRの活動内容は主に以下である。
1.国際難民条約の奨励と条約順守状況の監視
2.難民の国際的保護(法的支援からシェルター・生活支援物資の支給・水衛生支援・保健医療サービス提供他)
3.難民問題の恒久的解決
※詳しく知りたい人はUNHCR駐日事務所のページを見るか、メール下さい(資料あげます。)

我々は2の実施機関であり、毎年の活動成果や計画に応じて予算が分配される。2018年度の活動予算がいつ明らかになるかだが、Finance部門担当曰くUNHCRから1月に通達されるとのことである。

今年はWash(Water and Sanitation & Hygiene=水環境整備と衛生啓発、ここでは井戸の維持管理も含む)部門の予算を他のIPに取られてしまったようだが、来年はまた戻ってくるのだろうか。
私の所属するLivelihoodチームの予算についても気になるところだ。残念なことに2017年度の活動計画を見ても稲作振興の記述は見られなかった。一方で、もともとの主要作物であるメイズや、野菜を含む短期間で育つ高付加価値作物の栽培技術移転を重点的に行うという記載は見られた。

とはいえ、稲作を行う農家は一定数いるので、彼らの収穫量をあげて生計向上を実現することで状況は変えられると考えている。
11/13週―20週は稲作を行う農家を廻ったのだが、害虫の発生(正確な原因は掴めていない)や、安定的な水の確保、播種の仕方にも課題が見られた。いずれにしても、一つずつ課題をこなしていこうと思う。